今年はありがとうございました(^-^)/
来年もダメ人間と幻造戦記をよろしくお願いいたします!

追伸、ダメ人間は明日から4日連勤です。お正月ってなんですかね(;´д`)
スポンサーサイト
line
 エステルが攻撃を仕掛けた。シュトライザーの挑発に耐えかねて、思わず「カッ」となったのだ。
 エステルの周囲で闇が発生し、それが無数の暗黒色の槍と化してシュトライザーめがけて殺到する。命中すれば即死は免れないだろう。だが、シュトライザーは避けようとはしなかった。
 闇の槍がシュトライザーを貫いた――と錯覚した瞬間、闇の槍が消失した。跡形も無く霧散したのだ。

「・・・・・・え」

 一瞬、なにが起こったのか、エルテルには理解できなかった。

「どうした、この程度か? 我はこの場から一歩も動いていないのだから、もっと攻撃すればいい。後悔しないようにな」
「くッ――!」

 歯をかみ締めて、エステルが次の攻撃に討って出た。シュトライザーの上空に巨大で圧縮された高密度の闇の球体が出現し、落下した。命中すれば小惑星の衝突に等しい破壊が生じたはずである。だが、闇の球体はシュトライザーに触れた瞬間、消滅してしまったのだ。信じられない光景だった。

「そ、そんな・・・・・・なにが起こったというの!?」

 声には動揺が含まれており、焦りと困惑の色が隠せない。いったい、なにが起きたというのか。もはやエステルの理解を完全に超越した事象の連続だった。

「二分経過だ。あと一分。六〇秒は短いぞ」

 シュトライザーの周囲で闇の激しい波が生じた。第三十三師団を飲み込み、消滅させた闇の津波だ。それがシュトライザーを飲み込んだのである。
 その直後だった。

ツイッターでの投稿数第一位が「モッピー」って本当?
(注意、冗談です)
モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
 シュトライザーは言葉を続けた。まるで小用でも片付けるかのような軽い口調で彼は告げたのだ。

「君を殺しに来た」

 と。
「―――ッ!」

 声が鼓膜を震わせた瞬間、エステルは戦慄した。圧倒的な力を手に入れた彼女ですら怯むほどの「ナニカ」をシュトライザーから感じ取ったためだ。
 笑みを保ちながらシュトライザーが言葉を続ける。それは余裕に満ちた提案だった。

「三分間だけ時間をあげよう。その間、好きなだけ我を攻撃するがいい。この世に悔いが残らぬよう、存分にその力を使わせてやる」

 エステルが引きつった笑みを浮かべて見せる。

「・・・・・・冗談にしては笑えないわね」
「残念ながら、このような場面でユーモアを口にできるほど、我には笑いのセンスは無いのだよ」
「あなた、正気なの?」
「もちろんだ。狂ってなどいない」

 信じられない、といった表情でエステルは首を横に振ってみせた。半ば演技であり、半ば本気だった。エステルは、シュトライザーの正気を疑わずにはいられなかった。

「とても正気とは思えない。わたしの攻撃は見たでしょう? わたしの攻撃の前にあなたの軍隊は成す術なく敗れた。それを知ってなお、そんなことを言っているの?」
「ごちゃごちゃ言ってないで攻撃を仕掛けてみたらどうだ。それとも、怖いのか? 我に敗れることが」

 シュトライザーが言い終えた直後だった。


ムスカ大佐って、何気に名言が多い気がする
モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
 エステルは圧倒的過ぎる力を手に入れることができた。たった独りで敵全軍と渡り合えるほどの力をだ。その力は先ほどの戦闘で遺憾なく発揮された。敵軍が恐怖するには充分な力であったはずだ。もし、敵軍がまだ戦いを続けるというのであれば、それはそれで構わない。戦いを続ければ先ほどの惨劇が繰り返されるだけだからだ。だが、敵軍もそこまで愚かではないだろう。だとすれば必ず講和がなる。大幅な譲歩を引き出せた講和がだ。エステルはそう確信していた。
 だが、エステルは知る由もなかった。
 世界にはまだ、人智を超えた存在が居るということを。
 突然、空から白い物体が落下した。それは上空に展開しているアブ・ホース号より落ちてきた存在だった。
 闇の海に浮かぶ孤島のひとつにその物体が降り立った。激突の際に生じる強い衝撃音を響かせながら。だがその者は、まるで何もなかったかのように、涼しい顔をして立ち上がった。
 単身で、皇帝シュトライザーが出現した。

「いやはや、まったく、凄まじい力だな、闇の魔法というものは」

 そう呟きながら、島から島へと跳躍しながらエステルの方へと向かってくる。怯みも恐れもない優雅な身のこなしであった。
 エステルが不敵な笑みを浮かべながら声をかける。その声質は、勝利を確信した自信に満ちたものであった。

「何用かしら、シュトライザー。もしかして、和平を乞いに来たのかしら?」
「いや、違う」

 シュトライザーが笑った。その笑みは、この世にある、ありとあらゆる悪意と不吉を孕んだかのような危険な笑みであった。

ご登録、どうぞよろしくお願いいたします
モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
王都は闇に飲み込まれ、暗黒の海と化していた。所々、高い建物の頭が突き出ており、それがまるで孤島のように浮かんでいる。その一ヶ所に、ふたりの主人であるエステルの姿があった。リュードの視線は常にエステルに固定されていた。
 エステルは無事に闇の王との契約を果たすことができた。だが、そのことよりもリュードが喜んだのは、エステルがエステルのまま戻ってきてくれたことである。強大な力を手にしてもエステルはエステルのままでいてくれた。それが一番、嬉しかった。ただ、随分と遠くに行ってしまったような気がして寂しくはあったが。
 アルゴスが囁いた頃、フォレイト街近郊で展開されていたエステル対帝国軍第三十三都市攻撃型師団との戦闘は終息を迎えていた。
エステルの力は圧倒的であった。帝国軍はほとんど成す術なく蹂躙され、闇に飲み込まれてしまった。攻撃も抵抗も無意味であり、戦闘はエステルの一方的な攻撃によって幕を閉じた。エステルの圧勝であった。
 エステルはいまや最強にして最高の魔法使いと化していた。最強の魔法騎士であったヘクトールも、最高の魔法使いであったハーメルも、いまのエステルには足元にも及ばないであろう。なぜならば、闇の王と「契約」ではなく「同調」を果たしたエステルは無限で無敵に等しい力を手に入れていたのだから。
 王都を埋め尽くすような闇の魔法を発動しても、エステルの魔力はほとんど消費されていなかった。それどころか、魔法を使うほど、逆に力が溢れてくるようであった。にも関わらず、エステルの心はエステルのままであり、高ぶることもなければ荒れることもなく、静かなままであった。
 眼下に漂う闇の海を見つめながら、エステルは確信していた。もうこれ以上の戦闘はおこなわれないだろう、と。

トリアエズ、ワンクリックデモ
モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
「陛下! そのような我がままを言っている場合ですか! ここは躊躇なき核の一撃でもって全てを葬り去るべきです!」

 レーゲンドルフの進言には一理ある。絶対に勝ちを得たいのであれば、倫理や道徳といった感情を排してでも核兵器を使用すべきだろう。だが、レーゲンドルフの激しい進言に対して、シュトライザーは決して首を縦には振ろうとしなかった。

「核は使わない。だからもうひとつの「切り札」を使う。我、自らが戦線に立ち、敵を葬ってこよう」
「危険です、陛下! もしも・・・・・・もしも御身になにか生じたら・・・・・・!」
「その時は躊躇なく核を使えばいい。そして皇位は別の誰かが継げばいい。それで十分だ。いまは勝つべきことだけを考えるべきだ。違うか?」
「ですが、陛下・・・・・・」
「心配するな、レーゲンドルフ。皇は王には負けぬ。我は絶対に勝つ」

 そうシュトライザーは断言すると、レーゲンドルフのさらなる制止の声を振り切って自らの剣を取った。あえて銃を手にしなかったのは、武人としての誇りゆえであろう。そして命令を下した。

「艦をフォレイト街上空へと進めよ。皇帝自らの出陣だ」

             *

「いやはや、凄い力ですね、闇の力というものは・・・・・・」

 目の前で展開されている一方的な蹂躙を目の当たりにして、アルゴスが囁くように呟いた。首筋が汗でぐっしょりと濡れているのは、戦慄を禁じえないからであろう。
 アルゴスの囁きを聞いていたのはリュードだけであった。ふたりはフォレイト街の城壁に待機するよう命じられており、そこから王都を一望していた。

寒いですね。外だけでなく、お財布のなかも
モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
そこには、まるで津波のごとく広がりを見せる闇が映し出されていた。
王都が暗黒一色に染められてゆく光景を目の当たりにしながら、シュトライザーは隣に立つレーゲンドルフに声をかけた。

「この攻撃をどう見る、レーゲンドルフ」
「・・・・・・間違いなく、闇の王と契約した魔法使いによる攻撃でしょうな」
「やはりおまえもそう見るか」

 シュトライザーが苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。その表情のまま、彼は指示を出した。

「残存している各都市攻撃型師団へ伝達。第三十三師団への加勢は不要だ。ただちに退避行動をとり、避難せよと伝えろ。第三十三師団の残存兵力にも同様の指示を伝えろ。これ以上の抵抗は無意味だ」

 命令を出しつつ、シュトライザーは舌打ちをした。どうやら、危惧していた不安が現実のものとなってしまったようだ。そのことを、シュトライザーは痛感していた。
 更なる報告がもたらされた。

「陛下! 敵からの攻撃源が特定されました! 艦橋中央のモニターに映します!」

 映し出されたモニターにシュトライザーが目を向ける。傍らに控えるレーゲンドルフも、その他のオペレーターたちも、どうようにモニターを注視した。
 モニターに闇を纏うひとりの少女の姿が映しだされた。その姿にシュトライザーもレーゲンドルフも見覚えがあった。紛れも無く、エステル・フォンライトその人であった。

「やはりあの娘・・・・・・上位種の精霊と契約していたようですね・・・・・・」
「不幸なことに、どうやらそのようだな」
「全てを飲み込む闇の力は無敵です。こうなってはもう、通常攻撃では歯が立ちませぬ。陛下、こうなってしまった以上、もはや「切り札」を投入するしか我々に勝ちはありえませんぞ!」
「その通りだ。だが、核は使わぬ」


核兵器って、一度でも使用したら廃絶不可能な気がする
モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
 帝国軍兵士たちが叫んだ。

「闇だ! 闇が迫って来る!」

 前方を進んでいた一個小隊が闇に飲まれて姿を消した。悲鳴を発する間もなくだ。驚愕した兵士たちが銃を構え、戦車や装甲車からも同時に闇に向かって攻撃が開始された。迫り来る闇に向かって銃火と砲火が浴びせられる。猛攻が加えられ、凄まじい轟音が響き渡る。だが、迫り来る闇は帝国軍の攻撃などものともせず、全てを飲み込み消化してゆく。銃弾も、砲弾も、兵士も、戦車も、装甲車も、そして音すらも、静かに広がる闇の中へと飲み込まれ、消えてゆく。第三十三師団の兵士たちは必死になって抵抗するが、不毛なほどに効果は絶無だった。やがて前線の最高指揮官であるギルベルトも銃を抜いた。ブローバック式ではなくリボルバー式の拳銃だ。無駄だと認識しつつも、闇に向かって引き金を引く。たちまち六発の銃弾が尽きた。放たれた銃弾は全て闇に飲み込まれてしまい、やがてその闇はギルベルトすらも飲み込んでしまった。
この異常なる光景は上空に展開していた皇帝シュトライザーが搭乗するアザ・トース号でも確認されていた。アザ・トース号には地上より送られ続けてくる驚愕と混乱の情報が相次いでもたらされていた。

「第三十三師団、敵勢力の攻撃を受け交戦を開始!」
「敵勢力は不明! 我が軍の攻撃が通用しません!」
「第三十三師団の各部隊が次々と消滅していきます!」
「連絡が取れません!」
「ギルベルト・バイルシュミット上級大将、消失!」
「第三十三師団より通信が途絶しました!」
「第三十四師団より入電! ただちに第三十三師団への加勢へ向かうとのことです!」
「第三十五師団からも入電! 状況、同様です!」

もたらされる情報が錯綜するなか、シュトライザーは無言のままアザ・トース号の艦橋に設置された大型モニターを凝視していた。

孤独のメリー・クリスマス
モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
 各帝国軍は王都の大通りを半ばまで進んだが、敵側からの組織的な反撃は一切なかった。時おり、避難命令を拒んで王都に留まり、王国に忠誠を誓う残留住民からの攻撃を受けることはあったが、帝国軍にとっては羽虫の羽音程度の障害でしかなかった。単発的な銃声が響くつど、ほんの些細な抵抗は終結し、帝国軍の進撃を阻むことはできなかった。フォレイト街へと歩みを進めながら帝国軍兵士たちは囁きあった。

「やれやれ、この程度の抵抗しかないとはな。王国はもはや滅亡したも同然だな」
「住民が去り、残るは力無き魔法使いばかり。千年の繁栄を極めた魔法の国も、最後は哀れなものだ」
「口を慎め、油断をするな。まだ魔法使い側からの抵抗がないと決まった訳ではないのだぞ」
「その通りだ。もし敵に一騎当千の力を有する魔法使いがいたら、俺たちだって無事に済むはずがない。魔法使いどもの息の根を確実に止めるまでは慢心すべきではない」
「そうだ。勝利の美酒には後で酔えばいい。いまは戦うことだけを考えるべきだ」

 帝国軍兵士たちは勝利を確信しつつも気を緩めるような真似はしなかった。長年に渡って蓄積されてきた魔法使いたちに対する恐怖は遺伝子レベルで刷り込まれており、そう簡単に払拭できるような代物ではなかったのだ。
 それは王都に突入した四個師団を指揮するギルベルト・バイルシュミット上級大将も同じであった。ギルベルトの脳裏にエステルの顔が浮かぶ。あの娘がこのまま引き下がるはずがない、必ずなにか仕掛けてくるはずだ。彼の直感がそう告げていた。
 その直感は正しかった。
 王都西城門より突入したギルベルト直率の第三十三都市攻撃型師団がフォレイト街を視界に捉えたその時だった。自然の摂理に逆行して、突如として夜が訪れたのである。そう錯覚させる攻撃が第三十三都市攻撃型師団を襲ったのだ。

昔はサンタさん、いると思ってました。
いまもいると思っています。

モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
 一二月七日、前日まで天空を支配していた暗雲が去り、青く白い朝が顔を覗かせた朝であった。王都近郊での気温はマイナス三度を記録し、地中の水分が氷結して霜となって地面を盛り上がらせている。本格的な冬の到来を予感させる朝であった。
 朝の静寂が突如として破られた。

「各師団へ伝達。これより作戦を開始する。フォレイト街を目指し、進撃を開始せよ」

 ギルベルト・バイルシュミット上級大将の命令が下り、王都ルクナバータの四方に配置されていた四つの都市攻撃型師団が軍事行動を開始した。
 吐き出す空気で大気を白く凍らせながら、人間と機械の群れが各城門を潜り、王都を攻め進む。反撃はない。高く堅固な城壁も、設置された強力な魔導砲も、護るべき兵士がいなければ役に立たない。配置されていた警備兵たちはみな軍務を解かれ、すでに王都の住民たちと同様に避難を終えていたからだ。
 新国王エステル・フォンライトによって王都に暮らす全住民に避難命令が出されたのが一二月四日のことである。必要最低限度の財産を持って王都退去を命じられた時、王都の住民からは少なからぬ反発の声が上がったが、このまま王都攻防戦に巻き込まれて死ぬよりはマシと考えた一部の住民が行動を起こすと、多くの者がその行動に追従し、王都を差っていた。命令を無視して頑なに避難を拒絶する者も少なからずいたが、総合的に見て、王都住人の避難はほぼ完了したと言って良かった。
 四ヶ所の城門より王都への突入を果たした各都市攻撃型師団は無人の都を悠然と進んでいた。普段の朝であれば数百の朝市が軒を連ね、無数の買い物客でにぎわっているはずの大通りだが、今朝はフォレイト街を目指す帝国軍兵士たち以外に人の姿はない。不気味な静けさが漂う大通りに響くのは軍靴の足音と戦車や装甲車のキャタピラ音だけだ。

よければ登録してくださいな
モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
line

line
プロフィール

ダメ人間

Author:ダメ人間
社会の底辺で生息している「ダメ人間」です。
若くないです。もうおっさんです。
戦記ものの小説を主に書いていますので、どうぞ見てやってください。

line
アクセスカウンター
line
最新記事
line
月別アーカイブ
line
カテゴリ
line
モッピー
モッピー!お金がたまるポイントサイト
line
ハピタス
日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス
line
sub_line
日本ブログ村
line
日本ブログ村
line
リンク
リンクはフリーです。どうぞテキトーにお貼りください。
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
sub_line