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社会の底辺で生息している「ダメ人間」です。
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コンビニで、ジャンプを見ながら爆笑しているおじさんがいた。
なんだ? と思って立ち読みをしてみた。
ワンピースのカタクリの「真の姿」を見て思わず笑ってしまった。
あれは反則だよ。
カタクリ、ますます好感がもてるキャラになったけどw
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 西暦二二三五年には建設された基地の数は一二に増え、人口も「火星ベビー」を含めて千人を突破する。定住初期段階と比較して安全面は格段に向上しており、宇宙省にもたらされた定期報告によると、この頃の火星では生存に対する不安や心配よりもむしろ各種嗜好に関する話題が増えてきたとある。その話題の大半を占めていたのが食に関する話題であった。
 当然であるが、火星でも朝、昼、晩と食事は三食提供されている。必要な栄養やカロリーがきちんと摂取できるよう計算された完璧な食事がだ。ただし、それら全ての食事の原料は火星の植物プラントで育成された植物であるため、食事は自然と菜食主義に近い形態のものが主であった。肉や魚などの動物性の食材は地球から輸送しなければならず、毎日の提供はほぼ不可能で、休日や祭日、各種イベントの時など限られた日にしか提供されていない。そのため、食事の現状に関しては、不満を口にする者が多かった。

「パンにサラダ、野菜のスープに野菜のジュース、そして各種ミネラルやビタミンが配合されたペースト・フードにタブレット・サプリメント・・・・・・まったく、火星の食事は味気ないったらありゃしない。これじゃ食欲も沸かないぜ、まったく」
「同感だ。俺は菜食主義に転向した覚えはないんだがな。ああ、がっつり食べたいな、肉が。血が滴るステーキを吐くまで食べたい」
「さっき見たニュースだと、本国じゃ食品の偽装が問題となってるそうだが、調味料で味をごまかした賞味期限切れのファストフードも、火星じゃ最高のご馳走だな」
「まぁ、そうぼやくなよ。近日中に完成する第一三基地では動物の飼育実験がおこなわれる予定なんだ。そうすればいずれ、火星でも肉や魚を腹一杯食べることができるはずさ」
「そうなればいいな。いや、早くそうなるべきだ」
「まったくだ」

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火星にはその後、第二、第三陣と次々と探査団が送り込まれ、基地の建設は急速に発展していくこととなる。途中、砂塵の竜巻や巨大地震の発生、さらには人為的なミスが重なって引き起こされた大事故によって百人単位での犠牲者が出るも、人類は諦めることなく基地の建設を続けた。そしてノルアードら第一陣の探査団が地球に帰還する西暦二二二八年には、マリネリス渓谷には連なる七つのドーム基地が建設され、人口も八五〇人を超す。基地の増加にともなって各種設備が追加され、西暦二二三〇年には火星で初めてとなる出産もおこなわれた。身体にも知能にも一切の障害をもたないその男児は「マーズ」と名づけられ、彼は人類にとって希望の星となった。火星が第二の地球となる可能性がぐっと近づいたことを意味していたからだ。

「火星はいずれ、地球を凌駕する惑星となるだろう。これは予言ではなく、時間を未来に設定した事実である。なぜならば火星は、無限の可能性を秘めた人類の新天地であるからだ」

 その述べたのは月面都市に本部を置く国際宇宙省の局長を務めているフライング・ダッチマンであった。彼はノルアード探査団で副隊長を任された人物で、地球への帰還後、実に三年にも及ぶリハビリを経て局長に就任し、火星での各種事業を積極的に進めていた。
 人類の最終的な目標は火星での自給自足を前提とした定住である。ただ、宇宙服なしで火星で暮らせるようになるのは遠い未来の話であるため、当面の目標は人工的な環境下での自給自足の生活であった。そのための人的・物的投資を人類は惜しまなかった。


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 基地建設用の資材は無人ロケットに乗せられてすでに地球から送られている。ノルアードら一〇五名の使命はそれらの資材を使って基地建設を進めることとであった。
 基地建設は火星のマリネリス渓谷にて開始された。この場所は火星のグランド・キャニオンとも呼ばれる場所であり、長さ三〇〇〇キロメートル、深さ八キロメートルにもなる巨大な渓谷地帯である。高度の低い谷底は火星の平均的な地表として比較して気圧の割合が二五パーセントほど高く、地中には水分が存在している可能性が高いため水資源の活用も期待された。
 宇宙服を着て降り立ったノルアードは、眼前に広がる乾いた雄大な世界を一望してから、後ろに控えている隊員たちに向かって両手を広げてみせた。

「さぁ、始めよう。人類の新たなる一歩の始まりだ」

 シャトルを使って持ち込まれた軽機器と人力を駆使して最初の基地が完成したのが三ヶ月後の六月一五日であった。完成した基地は直径一二〇メートル、高さ二〇メートルの半ドーム状の建物で、建築資材として特殊形状強化軽合金や特殊フッ素樹脂でコーティングされた硬質アクリル繊維膜材などが使用されている。内部は完全に隔離されており、天上板に設置された人工ライトで昼夜の環境が醸成され、加圧送風で一定の気圧が保たれる仕組みだ。基地の内部には居住区の他、生体維持を目的とした各種設備が設置されており、まずは火星での長期定着を想定した造りとなっている。今後、基地の建設が進むごとに、エネルギー生産施設や植物プラント、各種実験施設などが設置されていく予定であった。


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西暦二一四七年から開始された火星のテラフォーミング計画は、その後、年単位の時間を消費して継続され、西暦二二〇〇年の無人探査機を使った調査によって菌類や藻類の繁殖が一定レベルに達したことが確認されている。ただ、昆虫類はほぼ全滅していることが判明したため、これはいかに他星のテラフォーミング化が難しいかを語る研究材料となったわけだが、そんなことでめげる人類ではなかった。元々、火星のテラフォーミング化には数百年単位の時間が必要となることは予想されたことであった。遠大な計画である。それでも進めなければならない事情が人類側にはあったのだ。
 二月二二日に月面都市を出発したインデペンデンス号は、およそ三週間の時間をかけて、三月一五日に火星に到着した。
 化学燃料を使用したロケットでの航行であれば数ヶ月もの時間を必要とした火星との距離も、比推力可変型プラズマ推進エンジンを搭載したインデペンデンス号であればわずか数週間で到着することができる。インデペンデンス号は火星よりも先にある木星の衛星エウロパや、土星の衛星タイタンでの有人探索を目的としても開発された船であり、ゆえに、火星の基地が無事に構築されれば、人類はさらに太陽系の外へと向かって進むことができるだろう。
 だが、現段階での命題は、火星での基地建設であった。
 火星の環境は苛酷だ。二酸化炭素が大気として充満しており、平均気温はマイナス五五度、最低気温がマイナス一四〇度を超えることすらある極寒の惑星だ。大地は不毛な砂漠地帯で、植物は地球から送り込まれたわずかな藻類しかいない。重力は地球の三分の一、気圧も低く、磁気圏も弱い。このような環境で人間が生活するためには、完全なる人工の施設が必要だった。


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この頃になると、人類の宇宙進出の目的は、他星への移住という希望よりも、むしろ他星での食料生産や資源開発といった現実問題に重点が置かれるようになっていた。その手始めとして、まず、火星が開発先の実験星として選ばれた。
 西暦二二二二年二月二二日、ノルアード・ヤヌス船長ら一〇五名の探査団が搭乗した星間航行型シャトル・インデペンデンス号が火星に向かって出発した。目的は火星のテラフォーミング化を前提とした前線基地の建設である。
 火星のテラフォーミング計画は月面都市建設と同時におこなわれていた。遺伝子を組み替えたバクテリアや菌類、藻類、さらには昆虫をロケットに搭載して大量に送り込み、土壌の改良や大気の生産といった根源的な部分でのテラフォーミングを目指したのだ。
これらの計画には当然、反対意見もあった。

「火星のテラフォーミング計画は慎重に進めるべきだろう。特に心配なのが惑星汚染だ。地球産の生物が、もしかしたら存在しているかもしれない火星の固有生物を駆逐してしまうかもしれない。また、送り込んだ細菌やバクテリアが火星という未知の環境によって突然変異を引き起こし、将来的には人類に牙を剥くかもしれないのだ。人類はこれまでに幾度となく愚行を繰り返し、そのつど危機を招いてきた。先人たちの失敗と誤りを世襲すべきではない」

 そう警句を発したのは生科学者として高名なオリバー・ゼルト博士であったが、それら慎重論は火星のテラフォーミング化を求めるその他大多数の意見に掻き消され、消滅している。有史以来続いている多数決の弊害は、結局のところ、人間がより高い次元での進化を遂げない限りは、今後も解消されることはないであろう。
火星のテラフォーミング計画は進められた。

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 再び時が流れて二十三世紀初頭。月面都市にて、超長距離星間航行を目的とした初の超大型シャトルが完成する。
シャトルの名は「インデペンデス」。
全長は三五〇メートル、胴体部分の直径は三〇メートル、機体の材質には放射線防護樹脂の他、軽量高硬度金属、炭素型アルミド繊維、超硬質アクリル等、新開発された素材がふんだんに使用されており、前後に四つづつ、計八つの比推力可変型プラズマ推進エンジンが搭載されている。スーパー・コンピューターによって管理された自動航行システム、冬眠による生体維持システム、廃棄物再利用システム等によって長期間の宇宙航行が可能になった宇宙船だ。搭乗可能人数は一二〇人で、ノルアード・ヤヌス船長を筆頭とする一〇五名の探査団が初の搭乗者となった。
 この頃―――二十三世紀初頭だが、地球では各種の問題が多発しており、早急な他星への移住が急務となっていた。
 二十一世紀にはすでに人類の悩みとなっていた各種問題が、この頃になるとより一層と深刻の度合いを増していたのだ。
月面都市建設にあたって加熱した資源開発やエネルギー開発の悪影響が如実に現れ、二十世紀や二十一世紀の比ではないほど、二十三世紀の地球は環境が劇的に悪化していたのだ。異常気象の増加、深刻な大気の汚染、鉱害による土壌の汚染、海洋汚染に伴う海洋生物の大量絶滅など、それら自然破壊が原因となって食料生産に大きな支障が生じていた。発展途上国では毎年のように数百万単位で餓死者が続出し、二十一世紀には飽食の時代を謳歌していた先進国でも、食料不足から配給制を導入する国が相次いだ。水耕プラントの建設や人造タンパクの開発、遺伝子を組み替えた動物や植物の品種が多数導入されたが、食料問題は改善にはいたらなかった。二十世紀から増え続け、二十三世紀には一五〇億を越えた人間を養う能力は、もはや地球には存在しなかったのである。

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 月面都市は二一三六年より建設が開始され、実に半世紀以上の時を経て、二一九八年に完成した。その間に投じられた膨大な資金は先進各国の借金を帳消しにするほどの額であり、建設資材や物資を月面へと輸送するにあたって消費されたエネルギーは実に二十世紀に地球上で使用された全エネルギーと同じ量であった。建設にあたっては大小様々な事故によって宇宙飛行士や科学者など数千人を超す人命が失われており、その損失は人類にとって決して少ないものではなかった。
 しかし、様々な苦難問題を経て建設された月面都市は素晴らしいというべきものであった。月面都市は五重の超硬質アクリル製の透明な天蓋に覆われたドーム状の都市であり、高低差五〇〇メートル、直径五〇〇〇メートルの空間の中には、二〇万人を超す人間が暮らすに足る住居の他、月の資源を利用したエネルギー生産設備、自給自足を前提とした植物プラントを中核とする食料生産施設、生体を維持するための各種装置、他星へ進出するにあたっての各種研究所や開発工場、商業用や観光用の建物、そして宇宙船を発射するための航宙基地などが存在している。まさに人類の英知を結集したと称するにふさわしい都市といえよう。

「人類にとって偉大なる前進はここから始まるのだ。人類はいよいよ、新たなる未知の新天地を目指して進むことになる。これは人類の本能による探求である」

 齢一〇五歳にして月面都市の名誉市長に就任したクラウド・マーチス氏は人工声帯を通じてそう語りかけ、月面都市の住民たちから盛大な拍手を受けた。
 人類にとってまた新たなる一歩が刻まれた瞬間だった。

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結局のところ、二十一世紀末期になっても人類の生息地は地球上に限られたままで、人口の増加に伴う食料や水の不足、資源の枯渇、環境汚染や異常気象という問題を抱えたまま、人類は地球という惑星に縛られ続けていた。
 しかし、人間という種は極めて諦めの悪い種族であったというしかない。研究に次ぐ研究を重ね、様々な技術革新や新技術の開発・発見を繰り返し、ついには強力な放射線から人体を防護するに足る素材の開発に成功したのである。それは液体状の鉛合金を基調とした合成の樹脂であり、アルファ線やベータ線、ガンマ線やエックス線といった各種放射線を完全に遮断するという画期的な代物であった。二十世紀末期から二十一世紀初頭にかけて相次いだ原子力発電所での事故によって進んだ研究開発を基盤とした成果であり、開発したクラウド・マーチス博士は一躍時の人となった。
 人類の宇宙への進出が一気に加速した。
 放射線防護樹脂〈マーチス〉の開発と、それ以前に完成していた宇宙間航行技術によって、人類はいよいよ他星への進出を本格化させることとなる。その一環として、まずは月面での人工都市が開発された。
 月面都市計画は、すでに二十世紀には計画されていたものである。一九六九年にアームストロングとオルドリンというふたりの宇宙飛行士が初めて月に降り立つ以前から、人類は月への移住を羨望してやまなかった。技術的には、二十一世紀半ばには月面都市の建設が可能な領域に達していたものの、建設にかかる膨大な資金が最大の問題となって立ちはだかり、長らくの間、頓挫したまま放置されていたのである。
 しかし、他星への移住の可能性が見えたことによって人類は動きだした。宇宙進出の最前線基地として月面都市を活用することによって、天文学的ともいうべき資金の回収にメドがつき、各国や企業、民間団体や個人までもが一丸となって動き始めたのである。これは人類にとって初めてとなる統一行動であった。

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 人類にとって新天地の開拓は、遺伝子に刻まれた本能の探求といっても過言ではないだろう。有史以前より、人類はその生息地域の拡大を目指すべく、本能に従って未開の地を切り開き、険しい山脈を越え、果ての見えぬ大海へと歩みを進めて行ったのだから。
 かつて世界は広かった。地球という惑星には人類が切り拓くべき辺境が無数に存在していたからだ。だが、科学と文明の進歩によって地球は狭くなった。ほんの一〇〇年ほど前には数ヶ月の刻を移動に必要としていた場所も、二十世紀末期にはわずか数時間足らずの移動で行けるほど、地球は人類にとって手狭な場所となっていた。
辺境を持つ文明に衰退はないという。だが、地球上にはもはや人類が到達していない辺境や未開の地などは存在いない。ならば、人類はこのまま衰退していく運命にあるのだろうか。
答えは「否」であった。
 人類はあくまでも新天地の開拓に貪欲だった。己らの生息地域拡大を進めるために人類が目を向けた新天地―――それは宇宙であった。
 人類の宇宙への進出はすでに二十世紀半ばから始まっていた。アメリカとソビエトという二大大国の競争を経て、人類はロケットを飛ばし、有人を月へと送り込み、無数の人工衛星を打ち上げ、宇宙空間に人間の居住が可能なステーションを構築することに成功した。
二十一世紀初頭になると宇宙開発の競争は国家間のみならず企業や民間団体も参入して一気に加速していく。この頃、とある民間団体がぶち上げた火星への移住計画が世界の話題をさらうが、結局は資金難と技術的な問題によって挫折している。無人探査機による星間航行はともかくとして、有人を火星へと送る場合、その距離以上に問題となったのが宇宙空間を縦横無人に飛び交っている強力で凶悪で有害な放射線であった。宇宙空間の放射線は人工の放射線とはレベルが違う。一瞬でも浴びただけで即死するレベルの放射線が常に漂っているのだ。この問題を解決しないことには他星への移住など夢のまた夢でしかなかった。

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