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Author:ダメ人間
社会の底辺で生息している「ダメ人間」です。
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今月もへとへとになりながらようやく終わったけど、来月の勤務が想像以上に恐ろしかった(ノД`)ハァ

休みのほとんどが上旬に集中していて、後半は夜勤明け休みのみの怒涛の15連勤!
まともな休みが1日もないってどういうことなんだろう・・・・・・。
もちろん、31日もばっちり仕事でっせ。
こんな環境だからか、来月、うちのグループから2人仕事辞めるんだよね。ということは、1月は必然的に超勤の連続になるという・・・・・・(( ;゚Д゚))ブルブル

言い訳ではないけど、やりたいことは色々あるのに、あまりにも疲れすぎていてなにもできないという現実がもどかしいε-(;-ω-`A) フゥ…

ちなみに、人事の話だと、来年度の新卒は0とのこと。求人を思いっきりだしているというのに・・・・・・。
だったら、中途採用の人とか、非正規の人とかを正社員にあげてあげればいいのに。そしたら、いま働いている人たちモチベーションをあげるだろうになぁ。まぁ、会社にお金がないという現実もあるからなぁ。このご時勢でも、うちの会社は赤字だからなぁ。
う~む、先が見えない・・・・・・。
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 当然、反対の声が上がるも、なんと賛同する者の声がより多かったのである。それらの声の主は地球出身者であり、あるいは火星で生まれながら、一度か二度、肉を食べたことがある者たちであった。肉食の欲求から逃れられなかった者たちである。
 多数決の原理によって、ジョンの提案は承認された。
 そして最初の食肉用の人間として、反対に票を投じた者たちが選ばれた。驚愕と抗議の声は封殺され、抵抗むなしく、彼らは数の暴力によって捕らえられた。その後の彼らの人生は悲惨のひと言に尽きる。人権を剥奪され、家畜同然の扱いを受け、遺伝子を操作され、繁殖のために性行為を強要され、仲間たちに食われる存在に落とされたのである。こうして火星の狂気の生活が始まったのだ。
 晩年、ジョンは言った。

「火星には二種類の人間がいる。食べる人間と食べられる人間だ」

 彼は最後の最後まで肉を食べることを渇望した。死の間際、彼が口にした食べ物は高齢者向けのペースト・フードではなく、分厚い人肉のステーキであった。彼の死因は老衰でも病死でもなく、肉を喉に詰まらせたことによる窒息死である。
 ジョンの死後も肉食の生活は受け継がれ、そして現在にいたる。火星の地獄は続いているのだ。

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 だが、この事件はこれで終わりではなかった。むしろ、火星の地獄のほんの始まりに過ぎなかったのである。
 調査の過程において、興味本位で一切れの人肉を食べてしまったジョンが、なんと肉食の快感に陥ってしまったのである。火星生まれ、火星育ちのジョンにとって、肉というものは初めて口にする食材であった。どのような味か、歯ごたえか、そして旨いのか、興味本位で食べた結果だった。
 沸き上がる欲求に、ジョンの理性はたちまち敗北した。

「肉が食べたい・・・・・・もっと、もっと肉を食べたい! もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと・・・・・・!」

 いままで肉の味を一切、知らなかったジョンも、肉食の遺伝子から逃れることはできなかったのである。一度でも肉の味を知ってしまったら最後、その誘惑に理性は勝てはしない。何万年にも渡って受け継がれてきた肉食の遺伝子が覚醒した瞬間だった。
 ジョンは押収した肉を仲間たちに振る舞った。そして彼らを肉食の虜にすると、会議の席で驚くべき提案をしたのである。

「使用していない一三基地に食肉プラントを作ろう。そこで食用の人間を養殖し、みんなで食べようではないか」

 それは悪魔の提案であった。

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 当時、火星基地の上層部は地球出身者たちによって構成されていた。全員、壮年期から老年期に差し掛かった人物ばかりであり、よく地球を懐かしむ言葉を発していた者たちであった。遺体は、彼らの手によって調理され、食われていたのである。ジョンと仲間たちが秘密の隠し部屋に踏み入った時、部屋の中には解体途中の遺体が散乱し、調理された肉料理の数々が並べられ、それらを食べる上層部の者たちの姿があった。
 彼らがなぜそのような暴挙にいたったのか。理由は至極単純だった。肉が食べたかったから。ただそれだけである。
 地球出身者たちは、長年に渡って菜食生活を強いられてきた者たちである。仕方がないとはいえ、菜食主義でもない者にとっては拷問に近い生活だ。当初は理性によって我慢してきた彼らだが、歳をとるにつれ、やがて歯止めが利かなくなってきた。

「ああ、肉が食べたい・・・・・・死ぬ前に、せめて一度でもいいから、肉を食べてから死にたい・・・・・・」

 肉食という、人間の遺伝子に刻まれた欲求に負けた時、彼らは禁忌の行動をとっていた。すなわち、共食いである。彼らは人間の肉を喰らうことによって、肉への渇望と欲求を満たそうとしたのだ。
 火星での暗澹とした生活が狂気に拍車をかけたのかもしれない。事実、調査を受けた上層部の人間たちは、鬱病や精神疾患など、心になんらかの問題を抱えていた者たちばかりだったのだから。
 ジョンの調査によって事件は解決したかに思われた。

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 閉鎖された空間、繰り返される単調な日常、そして味気のない食事が入植者たちの精神を次第に蝕んでいったのだ。特に最後の食事に関する問題がより深刻だった。火星で食べられる食事といえば植物プラントで採れた野菜を中心とするメニューばかりである。食事に関する不平や不満は以前から高かったものの、地球との通信途絶後、それらはより一層、大きくなった。幾ら調理方法を工夫して肉のような料理を作ったとしても、所詮、野菜は野菜である。本物の肉料理には味も質も勝てはしないし、限界がある。火星で生まれた「火星ベビー」たちにとっては普通の食事も、地球生まれの入植者たちにとっては次第に耐えられなくなっていった。

「ああ、肉が食べたい・・・・・・死ぬ前に、せめて肉が食べたい・・・・・・」

 もはや若くない火星一世代目の入植者たちにとってはそれが口癖となっていた。
 そして肉食への欲求が、とある事件を引き起こすことになる。
 火星で人間が死亡した場合、遺体は埋葬ではなく再利用するという決まりになっている。浄化と分解によって栄養分を抽出し、水耕プラントで使用する水溶性の肥料にするためにだ。そのため、入植者が死亡した場合、遺体は冷凍庫に保存されるのだが、その遺体が消えたのだ。西暦二二五一年のことである。
 調査にあたったのはジョン・ケネスという青年だった。彼は火星生まれ、火星育ちの典型的な「火星ベビー」であり、基地内部の警備と警護を担当していた。
 部下を率いて調査をしたジョンは、ほどなくして事件の真相を解明した。

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 ―――その後、理性と感情を抹殺した状態でおこなった調査により、なぜ火星の入植者たちが人間を家畜のように飼育し、食べるようになったのかが判明した。
 火星での生活は、最終戦争勃発からの五年間は、それほど大きな混乱もなく安定していた。むしろ、地球で勃発した史上最大規模の戦争の難を逃れたと喜ぶ声も多かった。だが、月面都市が破壊され、地球との通信が途絶えると、火星の入植者たちは孤立感と不安感を覚えることになる。地球の人類は絶滅し、生き残っているのは自分たちだけなのではないか。幾度となく通信や交信が試みられたが、地球からの返答が皆無だったことがその想像に拍車をかけた。
当時、地球は戦争の爪痕によって復興どころか基本的な生活すらままならない状態が続いており、自分たちのことだけで精一杯で、宇宙のことにまで目を向ける余裕がなかったのである。
 通信が途絶えて以降、火星では三年間、毎日のように地球との交信が試みられていたが、やがてその頻度は低下の一途を辿り、そして最終戦争勃発から一二年後の西暦二二四八年、火星はついに地球との交信を諦めて独力と自力で生きていくことを決意する。生への執着と、人間という種を残そうとする本能の両方が作用した結果だった。
 幸いにも火星には自給自足ができる環境が整っていた。人口を調整し、限りある資材や部品のストックを有効に活用できれば、すくなくとも一、二世紀の間は生き延びることができるとの試算が出て、彼らは希望を胸に新生活をスタートさせた。
 だが、その生活は決して平坦ではなかった。


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 セロ・クランナーは呻きながら後ずさりした。そして彼はさらに見てしまった。施設の奥に吊るされている物体を。ガラスケースの中にあるソレらは血が滴る人間の手であり、足であり、胴体部分であり、そして内臓だった。積み上げられた無数の頭部が無造作に山積みになって置かれていた。頭蓋骨が割られ、脳が取り出された状態で。
 クラハルトが説明をする。顔に微かな笑みを称えながら。

「ここに、いる「食肉」たち、は皆、遺伝子操作によって、品質が管理され、ています。より柔らかく、良質な肉を採取、するために、人工的に交配を続け、繁殖をおこなって、きました。高カロリー、高たんぱくの餌を、食事として与え、ビタミンやミネラルを、直接体内に注入し、運動を適度におこなわせる、ことによって、肉にほど良い赤身と、脂身を―――」

クラハルトが全ての説明を終える前に、セロ・クランナーは反射的に嘔吐した。先ほど、自分たちが何を食べたのか、何を食べさせられたのか、悟ったからだ。彼に続くように、他の隊員たちも次々と胃の内容物を逆流させた。精神的な嫌悪感と、本能に勝る理性の所業によって、彼らは吐かずにはいられなかった。
 火星は地獄だと、この時、誰もが思った。

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誰も想像すらしていなかった光景が第一三基地の内部に広がっていた。

「ここが、第一三基地、です」

 開閉ボタンが押され、重々しい音を立てながら重金属の扉が開かれた。
 そこで彼らは見た。
 檻の中に入れられた無数の人間たちの姿を。

「―――ッッッ!」

 悪夢にも似た光景が広がっていた。
 全裸の女性たちが鎖に繋がれて拘束されていた。目の前には餌箱があり、そこに入れられた固形物とも流動物ともつかない食べ物を手掴みで食べている。妊娠しているのか、腹部や乳房が膨れている者も多い。瞳は濁りきっていたが、全員が不気味な笑みを浮かべていた。よく見ると、女性だけでなく、男性の姿もあった。やはり全裸で、筋骨隆々で、狭い檻の中に閉じ込められており、身体には幾本もの管が刺さっていた。すでに正気を失っているのか、口からは涎をダラダラと流しており、目の焦点は定まっていない。年端もまもない少年や少女たちの姿もあった。広いガラスケースの中に閉じ込められた彼らは、本能赴くままに食事を貪り食い、そして仲間同士で戯れていた。彼らは火星の入植者たちのように痩せ細ってはいなかった。肉付きが良く、血色もよかった。人間の姿形をした、獣たちがそこにいた。

「これは・・・・・・いったい・・・・・・ッ!」

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 クラハルトの説明によると、現在、火星で稼動している基地の内、実に四つの基地が食料生産を目的として稼動しているそうだ。第三基地では麦や米などの穀物が栽培され、第五基地では野菜や果物が、第八基地では砂糖やコーヒー、香辛料といった調味料の素なる植物が育成されているという。いずれも水耕栽培で、遺伝子を組み換えた品種が使用されているため年に二回から三回は収穫できるのだそうだ。

「遺伝子組み換えの植物は代を重ねるごとに劣化していくと言われているが、その点は大丈夫なのですか?」
「地球から、持ち込んだ原種があり、まして、定期的にその、原種から採取した遺伝子情報、を種子に組み込んで、いますので、いまのところ、劣化の心配は、しておりません」

 ヘルスケアやバイオ関連の知識や情報は主に第九基地に設置されたスーパー・コンピューターによって管理されているが、扱う技術に関しては代を重ねても脈々と受け継がれているのだという。エネルギーや食料と同様に、それらの技術が火星での生命線であるからだそうだ。
 クラハルトに説明を受けながら、一行はさらに歩を進める。彼らは気づかない。一歩、一歩、基地の深遠へと進んでいることに。

「最後に、第一三基地、を案内します。火星で、最後に建設された、基地です」

 クラハルトは続けた。

「第一三、基地では、主に「食肉」の、生産をおこなって、います」

 案内を受けている四〇名の内、ほとんどの者が牛や豚といった家畜がいることを想像していた。少し過去の知識を持つ者は、火星に食肉動物が送られていないことを知っており、人造タンパクの精製がおこなわれていると考えていた。

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 半ば必死になって食事を進めるセロ・クランナーら地球からの来訪者たちに対し、クラハルトはうれしそうな笑みを浮かべながら質問した。

「おいしい、ですか?」
「ええ、とてもおいしいです。こんな上手い料理、久しぶりに食べましたよ」
「それは、よかった。肉も野菜も、あなた方が来て、から収穫したので、みんな新鮮、ですよ。まだまだあり、ますので、どんどん食べて、くださいね」
「ありがとうございます。もしよろしければ、食事の後、食料生産プラントを見学してもよろしいでしょうか。後学のためにも、ぜひとも火星の食料生産体制の状況を知りたい。もしかしたら地球でも役に立つかもしれませんので」
「ええ、かまいません、よ。ぜひとも、ご協力させて、ください」

 食事は一時間かけておこなわれ、大満足のうちに終了した。四〇人の来訪者たちは豪華な美食に胃袋を奉仕してもらい、幸福だった。
 だが、この二時間後、彼らは全員、吐くことになる。


 食後、しばらくの休息を経た後、セロ・クランナーら四〇人は、クラハルトの案内を受けて食料プラントを見学することになった。

「まずは第三、基地から見て回り、ましょう。この場所には、火星で初めて、造られた、植物プラント、があり、ます」

 火星の第一基地は入植者たちの居住区として建設され、第二基地は水素エネルギーを活用したエネルギー精製プラントとして造られた。そして食料の自給自足を目的として建設されたのが第三基地である。西暦二二二五年のことだ。以来、第三基地はずっと稼動し続け、火星の住人たちに食料の供給を続けている。

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