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ひと通りの質問を終え、人々の耳目と注意を自分に向けさせることに完全に成功すると、圭吾は壇上へと戻り、再度、会場全体へと視線を向けた。
 自分へと向けられる村民たちの視線が、先ほどよりも強くなっている。聞く側の集中力が先ほどよりも増していることは明らかだった。
 ここまでは想定通りである。後は、いかにして不安を煽り、希望を持たせ、村民たちを煽動できるかどうかが鍵となるのだ。一歩を踏み出すためには、失敗は許されない。
 圭吾は呼吸を整えると、静かに最後の質問を投げかけた。それは、先ほどまでの口調とはうって変わった、低いトーンによる重い言葉であった。

「では、最後の質問です。あなた方は、そんな大鹿村がおかれている危機的かつ破滅的な現状を、ご承知ですかな?」

 これが湖面に投じられた一石となった。息を飲む音が聞こえた。会場全体に波紋した、先ほどとは異なるざわめきが、村人たちの心境を如実に表していた。
この質問に関しては、圭吾は挙手を求めず、また返答も伺わなかった。必要ないからだ。これから先、必要となってくるのは、相手側からの意見や質問ではなく、こちら側からの一方的な言葉の奔流である。

「いま、大鹿村は、ゆっくりと死にゆく過程を辿っている。だが、それは老衰ではない。末期の癌に酷似した状況だ」

 大鹿村は瀕死の体である。村の人口は一九五〇年代をピークに減り続け、少子高齢化は加速の一途を辿っている。空いた家屋の数は年を追うごとに増加を続け、後継者不足によって耕筰が放棄された田畑はあちらこちらに点在しており、手入れがなされなくなった山林は自然のまま草木を生やしている有様だ。小学校や中学校に通う生徒の数は二〇人に満たず、いつ廃校になってもおかしくない状況にある。観光をはじめとする村の産業は衰退傾向にあり、村の税収は年々、減少し続けている。その反面、高齢者の増加にともなって、社会保障費用は毎年のように増える一方だ。

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